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今日は休み。
普段本屋で働いているので、休みの日はどこに行くかと問われれば、やはり本屋なんである。

昼過ぎ、某j工藤書店へ。
昔はよく、スリップの半分を勝手に○○○してもらったりしてたけど、最近は携帯電話をメール作成画面にして、そこにISBNと書名の一部をメモっている。

とりあえず、今日は、文庫、アート、コンピュータ、絵本の棚を全部チェック。さすが新刊旧刊まじえて品揃えが良い。高額本は、一冊ずつ丁寧にビニールパックしてあるし、見本品はビニールをブックカバーの状態に加工している。この丁寧な仕事ぶりの裏にあるのは、売るぞ! という気合のはず。だって、せっかく手作業でカバーつけても返品したんじゃ無駄になるもんね。気合も入るよ。

そんなことを思いながら各コーナーをそぞろ歩く。
うちの店でも売れそうな本、見逃してた新刊のISBNを20冊分ぐらいゲット、速攻自分のメールアドレスに送信。

こぐま社とDANぼから出てる柳原良平の絵本は全然知らんかったから収穫大。
フィギュアとかグラスは知ってたんですが。
あと、スヌーピーのまるごとシールブックとかね。見落としてるなあ。
コンピュータ実用書『インプレスムック デザイナ−の仕事を助ける本 グラフィックデザインに困ったら!』もいけそう。

けっこうインプレスの本は売ってるつもりだが、だからといって名もなき書店に新刊が配本されるわけではないしなあ。

いろいろ収穫させていただいたので、お礼に? 芳崎せいむ金魚屋古書店出納帳』(ヤングキングコミックス・少年画報社)を購入。

行き帰りの電車の中で川上弘美『龍宮』(文藝春秋)を読了。
すごくファンタジー。これこそファンタジー小説川上弘美だけが見ることのできる世界を、言葉によってのみ読者も見ることができる。
人間にあらざるものたちが跳梁跋扈するも、ホラーにはならず。
読者の想像力の合間をたくみにすり抜けてゆく。
しかも、それでいて恋愛小説だったりもする。
いいですよねえ「島崎」。『せんせいの鞄』好きなら絶対ぐっとくるでしょう。

さ、また明日からの仕事にそなえて今日は早く寝よう。