ブックセンター倒産

青山ブックセンターが倒産した。
店に出向いたことは数回しかないけど、オンラインショップのランキングは、相当品揃えのネタにさせてもらったから、ショックでかいっす。
立地がよかっただけに、家賃、人件費、販管費と利益の収支バランスが悪かったんでしょうか。
つくづく書店って、利益の薄い商売だと思います。
それを高い金かけて売るわけですから、めちゃくちゃ贅沢な商売とも感じます。最近特に感じる。
だって、売上げの25%程度しか、荒利がないんですよ。
これがノーブランドの生活雑貨なら、売上げの40〜50%の荒利ですからね、同じ人件費をかけて売るのにどっちが贅沢な商売かは、一目瞭然じゃないですか。

今回の倒産で色々思いはめぐったわけですが、5、6年前の大阪の書店をとりまく状況がフラッシュバックしたんですよね。
とくに、10代のころから愛用していたナンバブックセンターとリブロ梅田ロフト店の退店、この2つの出来事が、今回の青山BC倒産とオーバーラップしてしまって。
いまになって気づいたけど、店名的にも棚構成的にもフロア構造的にも、ナンバブックセンターって、青山ブックセンターを相当意識して作ってたよなあ。
店名をNBCって略してたし、入り口入ったところに段差を作ってみたり。
ぼてぢゅうがメセナ的に作った本屋だったから、青山ブックセンターを参考にしたんだろうなあ。
いい本屋だったのになあ。
あの本屋がなかったら、間違いなく今の俺はなかったもんな。
なんせ『菊地くんの本屋』は、あそこで平積みされてたのを買ったんだから。
でも、つぶれた。

リブロ梅田ロフト店も、オシャレでセンスがよくて、実際おもしろい本をおもしろい見せ方で売ってるイイ店だった。だけど、商売的にはうまくいかなかったんだよね。けっきょく開店から5年ぐらいで雑誌のバックナンバーメインの妙な売場になっちゃって、今どうなったんだろう。

で、残るはアセンスか。
大丈夫かな、アセンスのアメリカ村店。
心斎橋店も、2階、3階はいつもガラガラだしなあ。
うわぁ、心配になってきた。