沖縄アクタガワーズ・スクール

 俺なら瀬尾まいこ『図書館の神様』(マガジンハウス/ISBN:4838714467)に受賞させるけどな。
 ま、金原作品は未読なんでわかりませんが、綿矢りさ蹴りたい背中』(河出書房新社/ISBN:4309015700)は、まずまずといったところ。まずまず。まずくはない。まずまずです。ほんとまずまず。それ以下でも以上でもない印象。 あとね、河出書房新社の営業戦略がうまかったなあという印象も強い。これでまた売れるでしょ。でも、金原作品のほうはどうなのか。集英社は大してプッシュしてる印象もなかったけど、これから大々的にやるの?
 まあ、あれでしょう、敷居は低く、次なる才能を探すためにも、というよりは話題が欲しかったってのが一番大きいんじゃないですか。商売ですもの当然。賞売だもの。みつを。
 いや別に瀬尾まいこと言わずとも、これで受賞するなら、ほかにもっと受賞していいものがあるんじゃないか? あるよね? けど、どうでもいいかそんなこと。おもしろい作品が読めればそれでよし。その目安として色々賞があればいいかな、程度で。そういう意味じゃ、坊ちゃん文学賞には毎年チェック入れておきたいね。という程度で。
 そうそう、最大の問題は、生きているうちに、この限られた時間の中で、どれだけおもしろい本に行き当たることができるかどうかであって、やっぱそのためには自分の嗅覚を常に犬並にしておきたいですね。
 もちろん、他人の意見も大事ですが、よい書評に出会うのも、やっぱり自分の嗅覚しだいですよね。犬は麻薬とかは嗅ぎあてることはできても、いい本を嗅ぎわけることはできんもんなあ。自分が犬になるしかないよな。クンクン。猫はどうなんでしょう。猫の嗅覚って。犬も猫舌ってのは聞いたことあるけど。
 ま、そういうわけで良い読書犬は、読む前に良い本かどうかを嗅ぎわけって、なんでこんな話でだらだら書いてるのか俺は。やっぱ犬より猫が好きなんだけどなあ。読書猫。探書猫。乱読猫。
 とりあえず、伊坂幸太郎を読もうと思います。本屋大賞にノミネートされてたんで。