逆営業

肩胛骨は翼のなごり デイヴィッド・アーモンド 東京創元社 ISBN:4488013996 \1,450(税別)
 
 某出版社の営業の方が来店した。
 ひとしきり注文してるうちに、天使がらみの本の話になった。
 ディスカヴァー・トゥエンティワンの『天使になった男』(ISBN: 4887592248)、その横にパロル舎の『そして僕は天使になった』(ISBN:4894192667)、『そして僕も天使になった』(ISBN:4894192675)ときて、「実はもうひとつネタがあるんですよ」。
 というわけでその営業さんに紹介したのがこれ、『肩胛骨は翼のなごり』。
 とりあえず、今日の時点では、海外文学棚で差しになってたので、そこまで営業さんをひっぱっていって、「これこれ、これなんですけど、ご存知ないですか? なかなかいい表紙でしょう。タイトルいいし、オビは宮崎駿ですし。1章ずつがすごく短くて読みやすいんですよ。いちおう児童文学ということなんですが、大人が読んでも十分いけます。感動しましたよ。子どもに読ませたいです、子どもいませんけど」と、逆営業して、めでたくお買い上げいただきました。
 というわけで、今年のクリスマスはこれで。
 デイヴィッド・アーモンドの新刊も今年出たんですけどね、とりあえずこれで。「天使」というくくりを使いたいもんで。海外文学の棚で展開するよりも、埋没する恐れがないから。ここで勢いをつけて、来年は海外文学として売るつもりですけどね。
 たとえば『ラブリー・ボーン』(アーティストハウス/ISBN:404898120X)と並べてヘブンな感じを出してみたり。別離・成長物語という共通項もあるし。